前回に引き続き、お堅いイメージの分析的(Analytical )タイプをお話ししたいと思います。企業でいうと経理や品質保証などの人が当てはまると思います。
分析的(Analytical)タイプの特徴
非支配的であり、形式的なタイプである分析的(Analytical)タイプは以下の特徴があります。
- データ中心
- おとなしく思慮深い
- 情報や構成要素を好むみ
- 細かい所まで調査する事を好む
- 信頼性や安定性を好む
- 読み難いポーカーフェース
- 感情的な事を嫌う
分析的(Analytical)タイプと仕事をする時の注意点
これらの特徴からこのタイプの人と仕事をするときは以下に配慮する必要があります。
- 説明の為に内容を理解し念入りに準備する
- アジェンダを最初に、プレゼンテーションは論理的に
- 素早い同意や決断を期待しない
- 親しく成る(親しく成らないと ‘No’と言い易い)
- 感情的に成らない
- 意思決定までに時間を十分に与える
- サプライズは、厳禁である
- 相手の強みを活用する (専門知識, 組織, 決定の質)
このタイプの人は基本的にはまじめな方が多いので、詳細なデータを用意して理詰めで論理的に納得させることが必要です。無表情でペラペラとなんでも話すこともないので、商談などではコメントを区切りのタイミングでこちらから求めることも必要です。
また上手く行く事を納得したい欲求があり、直感で決める事はまずないので即断を期待せず強くは押さない。決定時期まで待ち、クロージングするのが理想です。クロージングに失敗するとデータ要求スパイラル(データを搾り取ってサヨナラ)に陥るので要注意です。
普段あまり会わないタイプの人も相手の性格や特徴を少し意識して接するだけで対応しやすくなるので今後意識していただければと思います。
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