中小企業診断士の資格を取ろうか、悩んでいる人向けの話


勉強したいな、という意欲があって、「どうせなら国家資格でも取ろうかな?」と思っている方、いませんか?

 
資格の勉強は、その難易度によりますが、結構、根を詰めて勉強しなければならなくなります。
その時に、学習を続けていけるかは、その資格が本当にとりたい!という動機がないと結局厳しくなります。

 

私は診断士を受ける15年前くらいに、時間があったので行政書士の勉強を始めたことがあります。
結果から言うと、ただ資格のスクールにお金を捨てただけで終わってしまいました。
なぜこういう結果になったのか。粘りがなかった、意思が弱かった、などなど。
理由はたくさんありますが、最も大きかったのは、

 

行政書士の仕事に全く魅力を感じなかった

 

というのが最大の理由です。つまり、自分の志向性と全く合っていなかったという訳です。
通学できる時間、通いやすさ、合格率、費用、など、そんな感覚だけで資格を選ぶと結局続かない。
それが、若き日の私が感じたことです。

 

では、15年経ち、なぜ中小企業診断士か。

 

ということですが、私の場合、民間の企業でコンサルティングを経験していましたが、自己流でやっているな、という感が否めなかったし国が資格を与えるコンサルティングってどんなものなのかな、という興味もあって資格勉強をスタートしました。
コンサルティングが自分の志向にあっている、というのも、もちろん選択理由の一つです。

※診断士資格の詳細の内容については、こちらを参照ください。

 

診断士の勉強をして、そして実際に資格をとって、私が感じることをいくつかあげます。

 

①勉強自体、楽しい。

 

これは大きいですね。
診断士は1次試験で7科目課されるのですが、特に勉強になったのは、財務・会計です。
私も所属する企業でマネジャーとして働いていたので、当然PL(プロフィット&ロスステートメント)くらいは読めていたのですが、BS(バランスシート)やキャッシュフロー計算書などは、かなり感覚的に見ていました。
新しい知識が入って、それを活用して、同業他社の分析をしたりするのが、非常に楽しかったです。

 

②異業種の仲間が出来る。

 

診断士は実は隠れた難関資格で、1次合格率20~25%、2次合格率18~25%くらい、通算の合格率は、4~6%くらいです。
ですので、何年も勉強している人もいます。
そういう試験なので、独学で、一人で黙々と続けるのは非常に難しい資格だと思います。
いくら心が強くても、やはりくじけてしまう訳です。

 

私は専門学校(TAC)に通いましたが、講師の先生が用意してくれた授業後に自主的に集まって勉強する「自主ゼミ」に参加して、仲間から刺激をもらいました。
特に面白かったのは、普通に仕事をしていては知り合えなかったであろう業種の人たち、しかも年齢層もバラバラという環境の中で、同じ目標にむけて新しい人間関係を築けたことです。
現在、やっているNPO法人も、その時の仲間たちと、何とか診断士と中小企業の支援をしたいということで、日々、勉強しながら、楽しんで取り組んでいます。

 

③資格を取ったからといって、仕事が取れる訳ではない。

 

これは、資格を取得する前からわかっていましたが、資格があるから仕事が取れる訳ではありません。

資格という後ろ盾ができるだけで、結局は自分で仕事を作っていく能力がなければ、この資格で独立するのは困難です。

誰か先輩診断士の弟子入りから始まって、協会のイベントにフル参加。独立をして、自主的に仕事をしたかったはずなのに、結局、会社員時代と同じような働き方をしている、なんていう事態にもなりかねません。

資格も資格の勉強も、自己実現のためのツールです。

自分がやりたいことを明確にして、資格を利用してどんな方法で仕事を獲得していくか、または、企業内で生かしていくか、そこをしっかりと定めておくことが、非常に重要だと思います。

 

以上、診断士資格を取得して思ったことを3点ほど挙げてみました。

 

 

いろんなサイトなどを調べてみたり、自分の将来やりたいことなどを棚卸した上で、「よし、診断士を受けよう!」と思った方は、ぜひ頑張ってください。

 

私も皆さんの少しでも参考になるような内容を、今後もブログにアップしていきたいと思います。

コメントをする

メールアドレスが公開されることはありません。

twenty − two =