ショッピングをもっと面白くしたいと思ったときに読む話


消費活動においては、「モノ」の所有欲を満たすことから、サービスや体験など目に見えない価値である「コト」に関心が集まっているとここ数年言われています。
そんな大きなトレンドの中、「モノ」だけでなく「コト」の提供も併せて行うことで、新たな店舗空間をうみだしているのではと思う事例がありましたので、今回はその事例をご紹介させて頂きます。

 

それが創業の地、大阪・枚方に先月オープンしたカルチュア・コンビニエンス・クラブによる生活提案型施設「枚方T-SITE」。カルチュア・コンビニエンス・クラブは「TSUTAYA」を運営する企業として有名ですが、「枚方T-SITE」では主たる販売商品である書籍の周辺で旅行やオーディオ機器・ライフスタイルの提案を絡め、知的好奇心を満たすエンターテイメント空間としての書籍売り場(生活提案型施設)を実現しています。

 

オープン直後の週末に視察してきましたが、高齢者から主婦、子ども、サラリーマンに至るまで、様々な年代が楽しめるつくりになっており、実際に老若男女さまざまな方が訪れていました。「特定の書籍・ジャンルを探す」という従来型の書籍ではなく、知的好奇心が赴くままにフロアをまわることで、新たな興味関心事が見つけられるようなつくりになっており、店舗全体からプレゼンテーションを受けているようなキモチに。「コト」を合わせることで新たな視座が得られるからこそ、物欲が高まり、そこでの消費行動に繋がるという一連の流れがあったように思います。

 

コト体験を提供することで集客力を高めることはもちろん、従来とは異なる視座を提供することで新たなニーズをうみだし、モノの販売とのシナジー効果を図る。まさに「モノ」だけでなく「コト」の提供も併せて行うことで、ショッピングがエンターテイメントになっている事例かと思います。お近くの方は、是非、「枚方T-SITE」へ訪れてみてください。

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